Last 1 Hour
退社前の1時間で書けるだけのコラム


アクセス数は大事者じゃないけど、読者は大事!

出社してみると、机の上に、プリントアウトが!なになに、『山下元編集長いわく、「PVや読者など取れなくていい、広告さえ取れればうちはやっていける」』。その結論として、「読者無視の戦略を取り出したインプレス」。ががーーん。

なんじゃそりゃと思ってよく思い出してみると、確か、以前ページビューが伸びずリストラを開始したといった記事にちょっと意見を言った記憶がよみがえってきた。だけど「読者無視」ってそれは一体何なんだ。そんなことをして、出版社が成り立つわけはないじゃないか。

さて、改めて『PVや読者など取れなくていい、広告さえ取れればうちはやっていける」』を言いなおすと、「Webのビジネスの指数はページビューの伸びばかりではない。有料で読んでくれる読者がどれくらいいるか、広告がきちんと取れるか。そうしたことを含めて考えたほうがよい」ということなんです。

さて、今回の記事ではなくてその意見を言った記事

・インプレスのアクセス数は11位で伸び悩んでいる

といったことを元に、リストラなどを進めているという記事で他サイトのページビューをあげつつ、要するにページビューが伸びなくて大変なようねーということだったんだけど、頼むからページビューだけで経営状態まで判断せんでくれ。とそれだけなんですよ。また11位という順位も一体何のデータから取ってきたか分からないし(日本リサーチセンターなどではJAR 6位NAR 19位、GAR 9位といった別の順位が出ている)。さらに、ipgwをリストラしたって書いてるんだけど、ipgwって組織はうちにないし。いったい何処をリストラしたんだろう(ちなみに似たような名前のゲートウェイはあるがいまだに現役だし、仮にマシンを廃棄してもリストラとはいわんだろう)。

とまー、こういう疑問をつらつら、ページの主催者の方に連絡したときのことかなーと、これくらいしか思いつくことがない。なにしろ、去年の6月から(実質は入院した3月から)インターネットビジネスからはまるっきり手を引いているし(事情を知っている人なら分かるはず)、昨今のウォッチ関連の動きは「私の意思」とはまるで関係のない動きなんです。例え本当に、私が「読者をないがしろにしても広告とってこい」と思っていたとしても、だれも相手にしてくれないんですよ(もちろんそんなことを思うはずもないし、指示もしないけど)。

インターネットビジネス、特に広告ビジネスについては、以前ウォッチのコラムで話したとおりです。でも、その前提には「うちのメディアをレコメンドしてくれる読者」が多数いることが大前提なわけで、読者を無視して広告だけに力入れてもだめなわけです。

というわけで、弊社には編集部もあるし広告部もある。そして、そのどちらも「インターネット」に特化したセクションがあるわけです。さらに、読者を裏切らないために、それらはきちんと独立していて、「広告のための記事」といったことが起きないようにしている。だから、「記事のように説明が入った広告」を望むクライアントがいても、記事にはせず「企画広告」という欄を作って読者に「広告」と分かるようにしているわけです。

むろんそれとは別に、記事のクオリティがどうこうという問題はあるかもしれない。それはそれで、ぜひ批判してもらいたい。でも、その根拠に私の発言を使っても関係ないどころか、スタッフが苦笑いするだけなので、ぜひWeb中の具体的な記事を根拠にお願いしたい。そうすれば、編集部としても改善ができるだろうから。


(c) 1999, Kenji Yamashita
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