FILE 02
2001年
2月号

[Q]ケーブルセレクト信号でマスターとスレーブを設定する場合、IDEケーブルの先端側がマスターになるということですが、具体的にケーブルの先端と中間のコネクタの接続はどう違うのでしょうか?

(畑中量久さん)

[A]

 ケーブルセレクト(Cable SELect:CSEL)信号に対応したIDEデバイスでは、CSEL信号線の状態によって自身がマスターになるかスレーブになるかを自動的に決定することができますが、利用するにはケーブルも対応している必要があります。最近のIDEデバイスならば、ほとんどのものがケーブルセレクトに対応しており、HDDやCD-ROMドライブならば、ドライブ上のジャンパピンで設定ができます。

図2-1:IDEケーブルでのケーブルセレクトの仕組

 ケーブルセレクトを利用する場合、具体的にはCSEL信号線(40芯IDEケーブルの28番線、80芯IDEケーブルでは55番線)と、導通があるデバイスがマスター、導通がないほうがスレーブになります。この28番目の線は、マザーボード側でGNDにつながっており、IDEケーブルのデバイスを接続する二つのコネクタの中間でCSEL信号線を切断すれば、マザーボードに接続するコネクタに近いほうだけが導通するのでマスターに、導通をカットされた遠いほうがスレーブとなります(図2-1:左)。

 このように、以前のケーブルセレクトに対応したケーブルでは、マザーボードに近いほうのコネクタにつなぐデバイスがマスター、遠いほうがスレーブになっていました。しかし、ご質問にあるように、最近のUltra ATA/66やUltra ATA/100に対応したケーブルでは、マザーボードから遠いほうのコネクタがマスター、近いほうのコネクタがスレーブになっているものがほとんどです。ケーブルを見ても途中で切断されていないものが多いため、外見で判別するのは困難です。これはケーブルを加工するのではなく、コネクタ部分でCSEL信号線に相当する部分の端子を加工しているためです(図2-1:右)。この場合は、IDEケーブルの中間にあるコネクタではCSEL信号線との導通がないため、信号は素通りし、先端にあるコネクタがマスターになるのです。

 また、デバイス側でマスター/スレーブの設定を行なっていれば、CSEL信号線の状態にかかわらずマスター/スレーブは決定されることになります。

(Ta 152H-1)

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